お口の病気

口腔がん検診

致死率はアメリカの2.5倍!

日本での口腔がん患者の死亡率は「46.1%」と約半数です。
しかし、米国では、「19.1%」!
また、イギリスやイタリア、フランスなど、先進国の口腔がんの死亡率も年々減少している中、日本では、増加しています。

では、海外と日本の何が違うのでしょうか。
大きな理由としては、口腔がんに対する認識の違いです。
現在、アメリカでは、半年に一度の口腔がん検診が実質義務化されているほどです。

病気のサインは些細なもの

口腔がんの原因はお口の中の小さな問題から「がん化が始まる」と言っても過言ではありません。
こんな症状は実は病気のサインかもしれません。

✔口内炎
✔歯並びが悪い
✔入れ歯が合わない
✔口の中のかみ傷
✔虫歯
✔歯周病
✔かぶせものがあっていない
✔他

口内炎と言っても様々です。
多くの場合は2週間ほどで治癒しますが、口内炎を繰り返すことによって口腔がんは発症する、口内炎だと思っていたら実は口腔がんだった、ということもあります。
2週間以上口内炎が治らない場合や、口内炎ができやすいといった場合は歯科医院にかかるようにしましょう。

少なくとも年に1回は口腔がん検診を受けましょう

口腔がんは、早期発見早期治療が出来れば命を落とすケースは少ないものです。
口腔がん検診では、お口の中まで隅々までチェックします。

口腔がん検診の流れ

1.問診票の記入

2.視診・触診

3.写真撮影

4.口腔内蛍光観察装置を使用した観察・写真撮影

5.血液検査の為の採血

☆問題なし
 問題ないからと安心せず、継続して最低でも年に1回は口腔がん検診を受診しましょう。

☆何らかの異常があった場合
 歯科医師の指示に従い、口腔外科のある総合病院等を受診して下さい。

口腔がんの治療法には、手術・放射線・抗がん剤の3種類がありますが、最も有力な治療法は手術です。
小さながんは簡単に手術で治すことができ、入院の必要もないものもあります。
しかし、発見が遅れると、症状にもよりますが、がんを完全に取り除くために、舌や顎を切除する可能性があります。このとき、ご自身の骨や皮膚を移植して再建しますが、容姿が変わる・感覚が麻痺する・味覚が失われる・噛めない・飲み込めないなど、後遺症が残る場合もあります。
早期発見・早期治療は、人生を大きく変えると言っても大袈裟ではありません。
たかが口内炎とほかっておかずに、年に1回は口腔がん検診を受診しましょう。